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2010年5月19日水曜日

自分に優しく生きる

じゅんじゅんです。

私がコーアクティブコーチングに出会ったのは2005年。

当時は、子どもの自由創作アトリエのインストラクターとして、子どもの作品を通してお母さんにカウンセリングをするという仕事をしていました。

仕事も楽しく、やりがいを感じていました。
ただ…子どもの作品を通してのカウンセリングだと、どうしてもお母さんが自分ごととして向き合ってくださらないことが多く、そこに行き詰まりを感じていたのも事実です。

もっと直接的にお母さんにアプローチする方法はないのだろうか。
そう思っていたところ、コーチングという概念に出会いました。


どうやら、人の話を聴くらしいけれど、カウンセリングとは違うみたい。何が、どう違うんだろう?
これが、私がコーチングに出会い、学んでみようと思ったきっかけです。


コーチングを学び始めるまで、受けたことはおろか、コーチングがどんなものかすら知りませんでした。


私がコーチングを学んだCTIジャパンでは、ワークショップ形式の講座になっていて、
コーチングを知っていようがいまいがとにかくやってみる、という実践・体験型の内容だったため、
初めて参加した基礎コースで、コーチ役も、そしてクライアント役も体験しました。

体験を通して、コーチは、クライアントの内側にある本当の願いに焦点をあてながら、
いろんな質問を投げかけてくれたり、ココロに寄り添ってくれる存在なのだと知りました。


初めてコーチングを受けてみて、「え、私こんなこと考えてたんだ!」ということに気付いていきました。
まるで、知らない自分に出会った感じです。

コーチに関わってもらいながら自分と深く向き合うなかで、少しずつ、洋服を脱いでいくように、
ココロが軽くなっている自分にも気付きました。
そして出てきたのは、まっぱだかで、なにも包み隠さない、ありのままの自分。

当時は、仕事も家庭も順調で幸せ、と思いこんでいた自分でしたが、
実は、ほんとうの私は、寂しくて、不安にぶるぶるとふるえているちいさい存在でした。
言いたいことが言えず、自分を抑えていた、ほんとうの私じゃない私。

ああ、そうだったんだ。

そう気がついたとき、そのときの私がなんだかとても愛おしく感じられました。

いろいろ頑張ってきたね、私。よしよし。この私でいることが、私には必要だったんだね。


そして、気がついたからこそ、決意できたのです。
もう、自分をごまかして生きるのは、やめよう。もっともっと、自分を大切にしよう。

まずは、身近な関係性を見直すところからはじめました。

そのときの私の願いは、「もっと愛してほしい」
こんなシンプルなこと…、と今の私なら思えますが、当時はそれを伝えることを恐れていたのです。

私にとって、とても勇気のいることでしたが、コーチングを受けて本当の自分の願いに気付くことが出来たからこそ、行動に起こす事が出来たように思います。



自分に優しく、生きていくこと。
そして、それを自分に許すこと。

コーチングを受けることで得た最大の収穫は、そこかもしれません。